COLUMN コラム
テレワークは、組織も個人にも悪影響しかない
正直言うと、これに尽きる。
生産性が上がった、というのは本当に一部の例しかない。
夜型で人と合わせるのが難しくて、成果物さえ出しておけばよい職業の人くらいだと思う。
それこそ1人社長でデザイナーでいつ仕事をしてもよくて、成果物さえ出せば評価される。
こんな人くらいだ。
原則的に日中に働くし、チームワークで相談しながらやるし、重要機密は持ち出せない。
一般的な仕事にテレワークは向いていない。
テレワークは不満の温床
日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボが出している調査報告を見ると、テレワークの不満が高くなってきているのが分かる。
やはり孤立しがちでチームワークの連携がとれないことが大きな課題としてある。
これは不動である。
最も伸びしろがあったのは、個人負担の領域への不満である。
電気代、ガス代、水道代などの光熱費は高騰している中で、個人負担になるのが辛いと感じる人は多い。
恐らくこの傾向はどんどん高まっていくだろう。
また、公私の区別、スイッチが付きにくいという不満も多い。
どうしてもプライベートのことができる環境だと、気分転換に家事をすることができる。
だからこそ、仕事に集中できないのだ。
人は基本的に怠け者
ランチ一つとっても分かる。
出勤していた時は、ランチを食べに外出していた。
しかし、テレワークになるとどうだろう?
外出するのも億劫になり、ランチはカップラーメンなんてことはないだろうか?
食生活の乱れも起きやすいし、出勤時の最低限あった運動がなくなるので身体の不調も発生しやすい。
とにかく意識的に何か行動しないと、心身ともに不健康になりやすいのだ。
これは、人が原則的に怠け者であるからだと考えている。
やりたくないことはとことんやりたくない。
しないでいいならやりたくない。
だから、食事の準備も誰かいればやるが、自分一人ならカップラーメンや菓子パンで済ませるのだ。
着替えもしないし、お風呂にも入らない人もいるんじゃないだろうか。
とにかく人は怠け者なのだ。
怠け者である私たちが誰かの目がない状態で、まともに仕事ができるだろうか?
生産性が向上したとしたら、それは職場環境が劣悪である可能性が高い。
もし社員に生産性や効率性が向上したと回答する人がいれば、すぐさま職場環境や業務フローの見直しを徹底するべきだ。
まとめ~世界の動きに目を向けよう~
世界的にテレワークは一時的に流行した。
これはコロナ禍の対策として流行したに過ぎない。
私の業界、つまりIT業界ではテレワークを求めるエンジニア、デザイナーは非常に多い。
しかし、世界基準で考えるとテレワークは生産性を落とし、チームワークを発揮できず、クリエイティブな結果をもたらすこともできず、顧客体験価値を向上させることもできない駄作であると考えている経営者は多い。
また、機密を漏らす危険性が高く、組織の生命線をすっぱり断裁する可能性に満ち溢れているのがテレワークなのである。
日本はとにかく太陽光にしろテレワークにしろ魅力的なワードに引っ張られ過ぎる。
本質を見極め、本当にお客様に喜ばれる組織に成長し、社会貢献ができるようになるためには何が必要かで判断すべきだ。