COLUMN コラム
AIの開発に膨大な電力が必要
今私たちの生活において重要な要素を占め始めている「AI」。
生活において「AIoT」というAIとIoTの組み合わせが行われ、私達の生活はより便利になっていくことだろう。
また、今後AIを活用できるかどうかでビジネスでの競争優位性の獲得難易度が変わってくるとも言われている。
そんなAIだが、実に大食漢なのをご存知だろうか?
水も電力も大量に消費するのだ。
持続可能な社会の実現に向けた社会活動家や自然環境保護を訴えている活動家が、何故生成AIを問題視しないのか不思議に思うほど水も電力も消費する。
今後技術革新が行われることによって、この消費量は低下すると見込まれているが、それでも現時点においてその消費量は驚くほどである。
1回のクエリ発行(1度生成AIを実行する)だけで、ペットボトル500mlの水を消費するとも言われている。
これが事実なら10年も持たずに地球は終わってしまうんじゃないかと危惧する。
さて、今回は電力についてだ。
という記事にあるように電力消費は本当に高い。
AIの学習だけで原発1基以上の電力を必要とすることがある。
私たちの生活を豊かにする技術は最初、とても多くの無駄を持つ。
徐々に技術が追いつき、徐々に効率的になっていくプロセスを経るが、現状ではこのように電力消費が高い。
そこで現在、世界中で注目を浴びているのが、「原子力発電所」なのだ。
世界的に原子力発電ブーム
大きな原子力発電と言うよりもマイクロ原子力発電所が人気だそうだ。
小さな発電所をいくつも短期間で作って、電力を確保する動きが活発である。
MicrosoftやGoogle、Amazon、MetaなどAIに関連している企業は、原子力発電に対して建設や出資などの取り組みを実施している。
米スリーマイル島原発を再稼働、マイクロソフトに発電全量を供給
大きな電力を確保できる原子力発電に改めて注目が集まってきている。
電力を確保しなければAIの成長を支えることができないからだ。
こうした動きは、それぞれの企業を支える株主にも受け入れられており、むしろ求められている。
まとめ~日本はそれでも太陽光発電~
日本を見渡すと、太陽光発電の話題が多いように思う。
持続可能な社会の実現に向けて日夜多くのエンジニアが開発に勤しんでいる。
すごく立派なことであり、社会的意義もある。
とはいえ、太陽光発電ではAIを支えきれない。
日がないと発電できないし、発電できても微々たるものだ。
東日本大震災のイメージが強く、「原子力発電」と聞いただけで拒否反応を示す方もいると思う。
私も阪神淡路大震災の被災者でもあるので、地震の恐怖は知っているつもりだ。
しかし、今日本もAIを活用したサービスの開発に向けて動き出している。
この大きなビジネスチャンスを得るためにも、私たち日本の技術を世界に発信しないのは機会損失である。
技術の日本は今もなお健在である。
低迷している日本を救う1つの解決策として、原子力発電技術を世界に発信すべきではないだろうか。