COLUMN コラム

2025.07.07
【悲報】日本のDXは勘違いまみれと発覚

【悲報】日本のDXは勘違いまみれと発覚

最大70文字程度で記事の概要を入力してください

2025年6月26日に独立行政法人情報処理推進機構(略称:IPA)が「DX動向2025」を発表した。

やはり日本は、DXが何たるかを理解していないことが分かった。

非常に残念だ。

そもそも専門家が間違って情報発信をしている時点で、この結果になるのは当たり前だ。

DXは何であるのか?をしっかり理解してないと失敗しかない。

そこで、今回はDX動向2025から見るDX事情を見ていこう。

「DXに取り組んでいます!」は、信じられない

まず本レポートでの言葉の定義を見てみよう。

分かりやすくまとめている。

デジタライゼーションまではIT化である。

私の認識では、3はDXに分類される。

だが、まぁ微々たる差異なので、「そうなんだー」という程度で見ておけばよい。

ここで重要なのは、DX以前は基本IT化であることである。

では、次にDX取組状況を見てみよう。

ほう!

スゴイではないか!

全社的に取り組んでいる比率で言うと、2023年はアメリカよりもDXが進んでいて、2024年はほぼ同じくらいだ。

全社的・一部部門・部門ごとに個別を含めると、アメリカとドイツを超える!

素晴らしい!

日本の天下は復活しそうだ!

 

 

 

と、喜びたくなるが、実態は全然違う。

日本の調子がよいのは、デジタイゼーション・デジタライゼーションの2までだ。

私がDXと考えているデジタライゼーションの3以降は、もう目が当てられない。

プロセスの改善だけ強いのは、日本がインフラ大国だからだろう。

 

じゃあ、業務プロセスはさぞかし完璧なのだろうと期待したいのだが、これもまた期待外れな結果である。

これを見る限りでは、

今頑張ってます!

っていう状況にしか見えない。

生産性の向上である程度の成果が出ている!と言っている割に、業務プロセスの最適化はまだまだであるのだ。

聞き方が変わると、真実が分かる。

DXを勘違いしているために起きる失敗

そもそもDXを勘違いしていると何度も言ってきた。

IT化をDXを勘違いしている。

だから、このような結果になる。

DXをやっている企業は日本にいないと言っても過言ではない。

 

それを裏付けるグラフがこちらである。

これは、経営面での成果内容を表したものである。

日本を見て欲しい。

日本はコストに割り振っている。

ドイツとアメリカはどうだろうか?

利益・売上・顧客満足度が高い。

アメリカの形状に近いのがDXを行った結果であり、日本の結果はIT化の結果である。

IT化を行うことで得られる効果は、コスト面の削減と製品・サービス等提供にかかる日数削減である。

日本はコスト面でしかできていないことから、中途半端なIT化をやったことが分かる。

 

たとえば10日かかる業務が1日で終わるようになったら、当然サービス提供速度も上がる。

だが、人件費しか下がっていないのは、提供速度の向上を意識しない不完全なIT化を実施した結果である。

だから、日本は衰退する。

コストだけを意識するなんて馬鹿のやることだ。

 

DXとは、お客様に喜んでいただき、選んでいただける企業に成長するための取組である。

よって、アメリカの形状に近くなるはずだ。

ドイツはコスト削減にも割り振っているが、形状的にはアメリカに近い。

本来はこうあるべきだ。

日本は何とも悲しい状況にあると言える。

どう改善すべきか?

今の現状を打破するためには、どうすべきか?

私の考える答えは3つある。

1つ目は、IT化を完了させること。

2つ目は、DX が何たるかを知ること。

3つ目は、指標を定めること。

この3つを実施することである。

 

1つ目は、IT化を完了させることだ。

だが、とはいえ、IT製品を買えとは言っていない。

別にGoogle WorkspaceやMicrosoft365の徹底的な活用で何とかなる。

何とかならないと言っている奴がいたら、ワークマンを見てこいって言えばよい。

ワークマンはExcel1つでIT化もDX化も実現した。

売上も3倍になった。

そんな企業がいるのに、中小企業が無理なはずない。

多くの会社はIT製品をそこまで多く必要としない。

 

また、パソコンを使えない人がいっぱいいるのに、なぜDXができると思うのか理解できない。

ショートカットキーすら知らない現状を変えるべきである。

なので、IT化を進めるのと同時に教育も実施すべきだ。

 

2つ目は、DXが何かを知ることだ。

今はIT化をDX化だと思っている。

全然違う。

IT化はデジタル戦略・IT戦略であり、守りの対策である。

DXは経営戦略であり、攻めの対策である。

全然違う。

DXサービスを導入して終わり。

そんなに甘くない。

日本で言われているDXは全部IT化と思ってよい。

ちゃんと正しく理解して初めて取り組むことができる。

敵を知り己を知れば百戦危うからず

DXが何か知らないから失敗するのだ。

 

3つ目は、指標である。

こちらを見て欲しい。

DXの成果を把握するための指標を設定しているか?という質問である。

少ない。

圧倒的に少ない。

そんなんでDXの成果があるとかないとか分からない。

あると思っているのは、ただの感情だったり勘だったりする。

なので、本当はもっと成果レベルが低い可能性がある。

 

ちゃんと振り返って改善を繰り返していくことにDXがある。

やって終わりではない。

永遠と続く経営戦略がDXである。

この事実も忘れている。

ただDXサービスを導入したら、完了!

なんて甘いものではない。

そんな甘くはない。

ずっと成果を追い続けること

お客様に貢献し続けること

これがDXである。

しっかり目を覚まさなくてはならない。

そうでなければ、いつまで経っても日本は世界に追いつけないばかりか、後に続く国々に追い抜かれてしまうだろう。

最後に

今回のコラムはどうだっただろうか。

読者の皆様にとって、今回のコラムが何か気づきや学びになれば幸いである。

最新情報はスタンドエフエムで投稿している。

IT関連の話題を別角度から見てみたい

ITニュースを簡単に知りたい

IT化やDX化の話題を学びたい

自分の会社が効率化ができるか知りたい

自分の時間を大事にしたい

といった方は是非スタンドエフエムを覗いて欲しい。

加門の業務効率爆上げチャンネル

それでは、また次回のコラムでお会いしよう。

CONTACT お問い合わせ

    お問い合わせ種別[必須]

    当ウェブサイトにおける個人情報の取り扱いにご同意の上、送信してください。