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2025.06.13
エンジニアにDXを任せてはいけない理由3選

エンジニアにDXを任せてはいけない理由3選

DX人材の必要性が叫ばれる中、本当にエンジニアは必須なのでしょうか?本記事では、「DXにエンジニアは不要!」と断言する理由を3つ解説します。

DX人材を見てみると、デザイナーやソフトウェアエンジニアなどが含まれている。

私はDX人材としてセキュリティ、デザイナー、ソフトウェアエンジニアは適切ではないと考えている。

ITセキュリティはそもそもIT化する時点で必須だし、デザイナーもソフトウェアエンジニアもDXに関係がない。

だが、DX人材にこういった人が含まれると、必要なのかもしれないと思いがちだ。

経済産業省が言っていることもあるし、調べると多くの記事で書いてあるし、なんだか必要そうだ。

だが、DX人材はあやふやである。

何ができたらDX人材であると言えるのかすら分からない。

それなのに、DX人材に必要な人としてエンジニアらを上げるのはどうかと思う。

そこで、今回はソフトウェアエンジニアにDXを任せてはいけない3つの理由を提示してみようと思う。

1つ目:最初からシステム開発をする必要がない

DXの定義を思い出して欲しい。

企業が外部エコシステム(顧客や市場、社会など)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員など)の変革をけん引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術など)を活用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルなどを通じて、ネットとリアルの両面での顧客体験の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること

である。

難しい!

嘆かわしい!

簡単にしろと言いたい。

なので、私は「デジタル技術とビッグデータを活用して新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルなどによって顧客体験価値を向上させて、競争優位性を確立させること」と要約している。

さて、ここの「デジタル技術とビッグデータの活用」でソフトウェアエンジニアが活躍すると考えられるのだろう。

だが、お仕事はシステムを開発することである。

たとえば

  • AmazonみたいなECサイトを作って欲しい
  • マネーフォワード会計みたいな会計ソフトを作って欲しい
  • 顧客管理と請求管理を一緒に管理できるシステムを作って欲しい

などといったことをリクエストされれば作れるのが我々の仕事だ。

DX人材でソフトウェアエンジニアに求められる任務とは、

DXの推進において、デジタル技術を活用した製品・サービスを提供するためのシステムやソフトウェアの設計・実装・運用を担う人材

だそうだ。

別にエンジニアじゃなくてもよくない?って思う。

Googleスプレッドシートで管理すればいいじゃん。

Excel管理でいいじゃん。

こう思うのだ。

最初からシステム開発して管理しようとすると、どうぜ変更の嵐だ。

その度に変更してしまうと、時間も費用もかかる。

無駄になる。

まずは仕組みを整えてから、システム開発した方がいいのであればシステム開発をする決断をするのが正しい。

朝令暮改ですぐコロコロ変わるのはストレスフルだし、ブラックすぎる職場であることが容易に想像できる。

こんなことのために雇用されたとしたら、私だったらすぐ辞めるだろう。

2つ目:システム開発のプロであってDXは素人

DXはとにかくIT化の進化系と捉えがちだ。

全然違うものなのに、何故か同じものと思われている。

ドラゴンボールの続編がドラゴンボールZみたいな感じで見ている人が多いんだろうか?

ゲッターロボとゴジラくらい違う(・・・違うんですよ)。

 

このように同じものと認識されているからか、ソフトウェアエンジニアがいればDXができると思っている人が多い。

事実、エンジニアだった人が気づいたらDXコンサルタントと名乗っていることも多い。

残念だが、そういった人にDXができるはずがない。

 

エンジニアはシステム開発のプロである。

IT化であれば、それなりにやってくれるだろう。

だが、DX化においては素人だ。

経営の「け」の字も知らないし、ビジネスの「び」の字も知らない。

そんな連中が何故DXなんてできると思うのだろうか?

できるわけない。

 

無理だ。

絶対無理だ。

 

できるとしたら、いくつか事業やプロダクトを企画発案して成功に導いてきた実績がある人くらいだ。

もしくは連続起業家だ。

ちなみに、連続起業家は複数の会社を同時でもっている人ではなく、IPOやM&Aを一度経験した後に改めて会社を設立した人のことである。

何度も小スパンで連続して起業してEXITするので、連続起業家というが、こういった人ならDXコンサルタントと名乗れる実力もあるだろう。

 

ただのエンジニアがDXをコンサルするなんて無理な話だ。

3つ目:エンジニアが高すぎて普通は雇用できない

雇用するのにも単価が高いわりに、エンジニアの成果は見えない。

何も知らない人からすると、パソコンをポチポチしているだけの高給取りに見える。

直接的にお金になるわけでもない。

資金的に余裕のない企業であればあるほど、エンジニアを雇用するのはリスキーだ。

 

で、DXを目指して雇用したものの、そもそも会社全体がDXに向けて動いていないなら不要だし、エンジニアに全部任せようとしても2つ目の理由の通り、DXの素人なので不可能だ。

 

そもそもDXは中小企業でも必要だ。

どの企業でもどの業種でもDXを推進しないといけない。

そう考えると、エンジニアは採用すべきだろうか?

 

外部でいいやんってなる。

更にいうと、1つ目の理由の通り、別に仕組み化してからでいいやんとなる。

 

エンジニアはDXに必要不可欠ではなく、あくまでも任意の要素である。

あればいいけど、なくても大丈夫。

それがエンジニアだ。

 

そんな職種の人に高いお金を払って雇い続けるよりも広告にお金を使った方が何倍も会社は成長する。

そんなムダ金は企業に存在しないのだ。

これを理解していない人が書いたんじゃないか?って思いたくなる。

最後に

  • エンジニアはシステム開発のプロであって、DXは素人
  • 最初からシステム開発をする必要がない
  • 高いお金を払って雇用するより広告にお金を使った方がよい

といったことを書いた。

DXをするからエンジニアが必要!っていうのは勘違いだ。

高い費用を払い続けてエンジニアを採用しても成果は見えないし感じないだろう。

DXをしている過程でエンジニアが必要になった、という段階で雇用を検討すべきなのだ。

その段階なら、どういったことをエンジニアに任せるべきかも明確になっているだろう。

明確であれば、雇用形態をどうするのかも自ずと出てくるはずだ。

業務委託なのか正社員なのか。

この時、最初からリモートワークを求めてくる奴は全部拒否してよい。

大した実力を持っていない奴ほどリモートワークを求めてくる傾向にある。

 

それでは最後に一言。

 

DXにエンジニアは不要!

 

以上である。

 

このコラムが何か気づきや学びになればシェアしていただけると嬉しい。

それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

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