COLUMN コラム

2025.04.18
リスキリングにエンジニアは適切か?

リスキリングにエンジニアは適切か?

生成AI時代におけるエンジニア選択の是非を問う。自身のスキルを活かし成長を目指すべきリスキリングの真髄とは?リスキリングの本当の意味合いと実施すべきリスキリングについても触れ、AI時代を乗り越えるヒントをお伝えします。

エンジニアを目指す人が多くなっている

これは前々から思っていたことではあるが、別業種からエンジニアを目指す人が多くなっている。

弊社も採用活動を行っている。

スカウト機能から求職者に連絡を取ることができるのだが、その中でエンジニアになりたい層が結構の割合でいる。

私もその人たちと同じく職業訓練校からエンジニアになった人間なので、すごく親近感が湧く。

できれば、そういった人全員とお会いしたいくらいだ。

だが、今の時代背景から考えて「エンジニア」は最適解なのか?というと、微妙である。

私の時は、15年くらい前で2000年くらいだった。

その頃はエンジニアという職業に未来があった。

しかし、生成AIが誕生し、ホワイトカラーの仕事を奪うのではないか?と危惧されている。

その代表的な職業として挙げられるのが、なんとエンジニアなのだ。

エンジニアがAIを作って、AIがエンジニアを駆逐する、という皮肉である。

そんな時代にWebエンジニアを目指すのはどうか?と思うのだ。

そもそもリスキリングが違う意味となっている

リスキリングが最近流行だが、そもそも本来の意味と違うのではないか?

肌感覚だが、転職を目指すこともリスキリングの一環として考えている傾向が強い。

だが、本来は違う。

従業員が職業能力の再開発や再教育を行って、スキルやノウハウを獲得し、働く上でのアドバンテージを獲得することである。

転職を目指すというより今いる職場で、パワーアップしてよりよい成果を出すことを目的としている。

ゲームでいうところの操作していないキャラクターを育成するための道場みたいなもので、そこに預けておくと勝手に育ってくれる感じ、と思えば分かりやすいかもしれない。

しかし、道場に預けたのに、いつのまにかどっか逃亡してしまっては意味がない。

これが今のリスキリングとなっている。

エンジニアは理想とかけ離れている

エンジニアになってみたいのは何故だろうか?

広告を見たからか?

簡単に高額収入を得ることができそうだからか?

コミュニケーションをしなくてもよさそうだからか?

今一度振り返ってみよう。

エンジニアは簡単に高額収入を獲得できない。

確かに他の職業よりも高額である可能性があるが、あくまでも可能性だ。

職場によっては未だに残業が当たり前だし、ずっと座っているので腰も悪くする。

頑張っても頑張りがよく分からないので、給与に反映されにくい職業でもある。

ITに疎い人が多いので、「エンジニアって何しているの?」となるのだ。

フリーランス?

SESは嫌いというエンジニアが多いが、フリーランスもSESだ。

会社が間に居ないだけのSESだ。

自分が会社の役割を担うだけなので、会社がやってくれていた面倒くさいことを全部やらないといけない。

時給換算したら、そこまで変わらない可能性がある。

コミュニケーションしなくていい?

むしろメッチャ必要で、しないと無駄なもんを延々と作ることになるし、評価が悪くなる。

そんなエンジニアは生成AIに真っ先に交換される。

結構雑に書いたが、エンジニアはかなり泥臭いし、面倒くさい事務員である。

AI時代に生き抜くためのリスキリングとは

今いる会社で何を学べばよいか?

どうすれば成果を出せるのか?

という視点で考えてみてはどうか。

いきなり他業種に行っても仕方ない。

アナログ業務で何をするのも時間がかかるなら、Excelを極めて徹底的に効率化するのもよい。

今まで業務Aが4時間、業務Bが3時間、差し込みが3時間といった毎日を過ごしていたとしたら、AとBが30分で終わるようになったら、どうだろうか?

業務AもBも終わって、差し込みを余裕持ってやりながら、業務CやDといった新しい業務を担当できる。

このようにすれば会社における評価も上がるはずである。

つまり、リスキリングとは貴方の会社における評価を向上させる取り組みであり、エンジニアという全く新しい評価も何もないところへの無謀なチャレンジではない。

どうか生成AIで駆逐される業種であるエンジニアへのチャレンジは、一度立ち止まって欲しい。

それでも、エンジニアとして活躍したい!という強い思いがあるなら、私と一緒に世界を変えるチャレンジをしよう。

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