COLUMN コラム

2025.06.27
中小企業こそ取り組むべき「基礎固め」

中小企業こそ取り組むべき「基礎固め」

中小企業のIT投資は本当に必要か?年商5000万円以下の企業にとって、実は"仕組み化"こそが重要な鍵となります。人材採用や業務効率を考える上で、避けては通れないポイントをご紹介します。

今回のコラムでは、中小企業が行うべき基本的な項目について述べていく。

正直にお伝えすると、IT投資はしなくてよい。

IT企業である我々からのメッセージとしては異例の内容だと思うが、ちゃんと意図がある。

それをお伝えしたい。

IT投資は原則不要

いきなりなのだが、IT投資は中小企業にとって優先すべき項目ではない。

もっと正確に言うと、規模感によって導入すべきかどうかが変わる。

そして、多くの中小企業にとってはIT投資はほぼ不要である。

ということは、アナログで手作業でやるのかと思うだろう。

その通りだ。

アナログでいい。

だが、ここで注意点がある。

最低限のIT使用は必須であるということだ。

絶対に必要不可欠なITツールが存在する。

それらは必ず使用する。

全部アナログにしてしまうと、今の時代に生き残ることができない。

最低限のITツールだけは使用するようにすべきなのだ。

最低限のITツールとは?

ここでいう最低限のITツールとは、なかったら業務が止まるレベルのITツールだ。

たとえば

  • Office製品(Googleでも可)
  • ブラウザ
  • 会計ソフト
  • チャットツール
  • メールソフト
  • オンライン会議ツール

などである。

あとは忙しさに従って、ToDoを管理するツールも使っていいただろう。

ここで注意したいのは、無料で使えるかどうかである。

有料である場合は納得感がなければ絶対NGだ。

色気づかない。

無駄に有料な商品を使ってしまっては、貴重なキャッシュを圧迫する。

キャッシュこそ至上である。

キャッシュがあれば赤字でも倒産しない。

逆にキャッシュがなければ黒字でも倒産する。

キャッシュこそ守らないといけない。

そのキャッシュを不要なITツールで圧迫するなんて愚の骨頂である。

ステージでIT投資の内容が変わる

では、いつまで最低限のITツールで戦うのか?

それは年商でいえば5000万円を目安にしてよい。

それまではITツールなんて不要である。

業務レベルで見てみると自動化や効率化は一旦置いておいてOKである。

手作業でやってみないと、どこに無駄があるのか、どこに障害があるのか、どうやれば成功するのか、どうやったら失敗するのかといった知識・ノウハウを蓄積できない。

何もかも最初からレールの上で戦っていては成長が遅くなる。

最初は1人1人のお客様に向き合って、大変だと思う仕事もちゃんとこなすことが大事である。

タイパだのなんだのは大きくなってから考えるべきことである。

 

そして、年商5000万以下の企業が多いため、多くの中小企業はITツールの利用はほぼしなくてよいのである。

年商規模5000万以下の企業が行うこと

では、そういった企業が行うべきことは何だろうか?

それが今回の本題である。

そして、これは別に年商規模に関係がない基本中の基本である。

 

ガッカリするかもしれない。

だが、どの企業も基本的にできていない。

だからこそ伝えたい。

 

実は

 

仕組み化

 

である。

効率化とかではない。

まだ早い。

それは5000万規模になってからだ。

正直に言うと、お金がないと効率化なんてできない。

仕組み化ができていないと失敗もする。

だからこそ仕組み化に取り組むべきなのだ。

仕組み化による効果

仕組み化なんて面倒くさいし、やる価値がない。

そう思う読者もいるだろう。

むしろ多いはずだ。

しかし、考えてみよう。

誰かを雇った時に、あなたはその人に何を任せるだろうか?

あなたがやってこなかった業務だろうか?

それとも、あなたがやってきた業務だろうか?

前者であれば、いいだろう。

だが、後者であることが多いはずだ。

 

その時、あなたはゼロから100まで全部説明してフォローして仕事ができるようになるまで面倒を見るのだろうか?

そっちの方が面倒ではないか?

中小企業に来る人材は大して優秀ではない人が多い。

こんなことを言うと怒られてしまうが、優秀な人材は知名度のある企業に流れがちだ。

弊社のように優秀な社員がいて、それを自慢できる会社は本当に少ないだろう。

そんな状況下であなたの仕事を理解し、満足に業務遂行ができるようになるまで、どれだけの期間が必要だろうか?

1年だろうか?

場合によっては3年くらいかかるかもしれない。

 

さて、ここで問題である。

その時間にかかったあなたの時間はどのくらいで、その人件費はどのくらいだろうか?

 

その社員の価値を図る時、人件費だけではない。

その人が影響を与えた周囲の人の人件費も考慮すべきだ。

つまり、あなたが毎日1時間もその人のフォローに使っていれば、月間20時間のコストが発生していることになる。

 

怖くないか?

私は怖い。

この対策が仕組み化なのだ。

まとめ

仕組み化を実現すれば、いつでも誰でも何度でも同じ結果を生み出すことができる。

このような仕組みを構築すれば、あなたの時間を確保することができる。

とはいえ、この仕組み化が必要なフェーズとそうではないフェーズとで分かれる。

たとえば1人社長から5名以下の場合は仕組み化が今すぐ必要ではないことが多い。

だが、6名以上になっていくと、どんどん必要になっていく。

その時に困らないためにもオススメは、最初から仕組み化を頭に置いておいて業務を組み立てていくことである。

いつかやることが決まっているのだから、その意識で自分がどういう風に業務をしているのかを把握する。

できるなら1年間同じ業務をやれば、それを書き出していくことも大事だ。

またはたまにしかしないが、絶対やるよね、っていう業務も書き出そう。

その分のタイムロスもまたコストなのだ。

 

さて、今回のコラムはどうだっただろうか。

何か気づきや学びになれば幸いである。

最新情報はスタンドエフエムで投稿している。

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それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

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