COLUMN コラム
ずっと考えていた。
なぜ効率化の重要性を理解できる経営者とそうではない経営者がいるのだろうか、と。
もちろん、私の説明が拙く魅力が伝わらないせいもある。
これが一番だと思うが、それでも、伝わる時は一瞬だ。
必要性を感じなくても、その重要性を理解される経営者もいる。
だが、今回はこのことについて語るつもりはない。
今回は、効率化をしたくてもできない経営者の特徴について語ろうと思う。
今まで見てきた経営者の中で、こういう特徴がある人は効率化できていないなっていう方を3つに分けた。
当てはまる人も多いはずなので、今一度自らを見返してみて欲しい。
自戒の意味を込めてコラムにしたのは、誰にも言ってはいけない内緒の話だ。
言語化ができない人
まず最初にエントリーしたいのは、「言語化ができない人」である。
感覚派の人に多い。
「ばーってやって、どんってやるねん」
って言われたら、どう思うだろうか?
「何が?」ってなるだろう。
これだ。
こんなんで仕事ができるはずがない。
逆の立場で言ってやりたい。
「プログラミングを擬人化と擬態語で説明するから、分かるかどうか試してみろ」と。
だが、こういう人は天才肌の人や職人気質の人に多い。
自分の経験を明確な言葉にできない。
自分がやりまくって得たノウハウやスキルなので、それを人に伝えようとした瞬間に行き詰る。
この時にオススメしたいのは、自分の最低基準を明確にしておくことだ。
最高基準で出されると誰もできない。
再現できない。
なので、妥協できる最低ラインを出すことで、他の人も目標が分かる。
出された品質から手直しするのもいいし、教育するのもいいだろう。
センスがある人はそこから一気に化けるだろう。
成功理由が分かっていない人
2人目にエントリーしたいのは、「成功理由が分かっていない人」である。
さっきの言語化できていない人にも通じるものがある。
だが、こっちは更に酷い。
言語化できていない人は成功基準を自分の中で持っている。
しっかり確立できている。
どうしたら成功して、どうしたら失敗するのか理解している。
だから、この手の人にアドバイスを求めると、ちゃんと返ってくる。
だが、成功理由が分からない人にアドバイスを求めると、よく分からない答えが返ってくる。
「質問がふんわりしているから、ふんわりした回答になります」と逃げることがあるが、しっかり伝えても「ふんわりした回答」になる。
なぜか?
たまたま成功したに過ぎないからだ。
たまたま上手くいったから成功理由が分からない。
成功するルール、法則、基準がないから再現性がない。
だから、誰かに共有することもできない。
この手の人はまず自分の中で再現性を確立することに注力しよう。
誰かに言うよりも自分の中でちゃんと納得できる何かを確立することが大事だ。
こだわり強めな人
日本人に多いタイプが3人目にエントリーだ。
いわゆる完璧主義である。
多いよねぇ、っと共感の嵐だろう。
かく言う私も完璧主義の気質がある。
日本人の9割くらいが完璧主義に入るんじゃなかろうか。
真面目過ぎである、日本人。
だが、これが効率化の足を引っ張るのだ。
これだったら私がやった方が早い。
そう思ったことはないだろうか?
だが、あなたの時間をその業務にあてるべきかどうかを今一度考えてみよう。
あなたの時間をそこにあてることによって会社が絶対成長するなら、確かにその考えでよいだろう。
だが、そうでないならあなたの手から離すべき業務であるかもしれない。
こだわる部分はこだわるべきだが、そのこだわりを他の人で代替できるように育てるのが経営者の仕事である。
最後に
いかがだっただろうか。
この他にも1つの成功に固執する人も当てはまっていくだろうが、今回は3選ということで特に効率化ができない人はこういう人であるという特徴をまとめてみた。
参考になれば幸いである。
私も気を付けなければと思う。
今回のコラムが何か気づきや学びになれば幸いである。
また次回のコラムでお会いしましょう。