COLUMN コラム
ITとは全く関係のない話だが、「賃金」の話にも繋がるので見ていこうと思う。
キャベツが1玉1000円になったというニュースも記憶に新しい(野菜高騰、キャベツ「1玉1000円」 今後は寒波影響も心配)。
会社を経営している以上、貧困化しているのかどうかは大きなトピックの1つである。
そこで、今回は我が国の経済事情を考察していこうと思う。
とはいえ、私は専門家ではないので浅い情報の羅列になるだろう。
よって、本コラムで書かれてあることは一切信用せず、ご自身の手で調べたり情報を収集したりすることを強くオススメする。
何かと高くなった生活費
早速だが、何かと高くなったなと毎日実感する。
冒頭でも挙げた通りキャベツ1玉が1000円である。
ちょっと贅沢なランチができそうだ。
この他にも、前は10個入りだったのに、高くなって小さくなって8個入りになっている商品もある。
何かにつけて高くなったなーって思う。
「2023年の物価上昇は41年ぶりの高さ」という記事を見ると、2023年は41年ぶりの物価上昇率だそうだ。
「日本の物価は30年でどのくらい変わった!?今と昔で比較してみた!」を見ると、スターバックスラテは96年時期は290円で、2023年は449円など様々な物価上昇事例を紹介していて、面白い。
面白いで片付けられないが、賃金の上昇である。
商品は高くなった。
だが、賃金に変動がない。
だから、生活が苦しくなったように感じるのである。
これは由々しき問題である。
賃上げ問題はどうなるのか?
このような状況にあって国は賃上げを積極的に行っていきたいと考えている。
たとえば2024年の賃上げでは、最低時給が1000円以上とする地域が多く誕生した。
「令和6年度地域別最低賃金改定状況」を見ると、新しく1000円以上になったのは北海道、茨城、栃木、岐阜、静岡、三重、滋賀、広島の8つの地域で、平均額は1055円となった。
また、2025年2月2日にこのような記事が出ていた。
中小企業の賃上げ「6%以上」は実現できるのか 経団連・連合の両トップが指摘する春闘のカギは
このように賃上げについて前向きに考えている企業もあるようだ。
また、「日本全体が「貧困化」しているのか…「低・中所得者」が大幅に増加している現実を読み解く」という記事にあるように、働き手が少なくなるので賃金が上がるはずだとする意見もある。
だが、全ての企業で賃上げが行われるわけではないし、全ての人がその恩恵を受けることができるわけではない。
利益が十分にある企業ができるのであって、過半数を占める赤字企業は賃上げをしたくてもできないのが現実である(「最新の「赤字法人率」、過去最小の64.8%に低下 最小は佐賀県、コロナ禍が地域や業種の明暗分ける」)。
中小企業の負担が大きく涙目
そもそも中小企業への負担が大きいのではないか。
物価高の影響は法人も等しく来ている。
材料費に苦しんでいる企業は多い。
そこに社会保険料の高騰である。
少子高齢化が進んだ影響である、と言われたら理解はできる。
だが、高騰すればするほど中小企業にとっては辛いのが分からないのだろうか?
賃上げする余力が物価高と社会保険料の高騰で食いつぶされてしまっては、賃上げをしたくてもできないのが現実なのだ。
大手企業に負担をお願いしようとすると、経団連がすごいバリアーを張っているように見えるニュースが流れる。
大手企業の負担がどれだけあるのか分からないが、大手企業は補助金や助成金の受給も多いし、賃上げもしっかりできている。
だったら、大手企業にも日本を支えてもらうよう頑張っていただきたいと思う中小企業の社長も多いだろう。
それほどに中小企業は今辛い時期なのだ。
大倒産時代が幕開けしたと言っても過言ではない。
コロナショックで無利子の借金をした会社がどんどん倒産していっている。
そこに、さらに社会保険料と物価の高騰である。
国は生産性を向上できない企業や賃上げができない企業を潰したいと考えている、と聞いたことがある。
もしそうなら、なんとも酷い仕打ちである。
国の怠慢が問題ではないか?
そもそもこうした状況になったのは、企業が悪いのか?
私はそう思わない。
そもそも国力が十分であれば問題にならないはずだ。
もちろん、物価高は国際的な問題があると言われてしまえば、その通りである。
だが、国力は十分にあれば、物価が上がったとして問題になるだろうか?
そこで、日本の国力を見てみようと思う。
国力を図るのに、日本円の価値がどうなっているのかを参考にしたい。
「実質実効為替レートで確認する「安いニッポン」」という記事がある。
この記事を見ると、日本の貨幣価値が今どの程度かを示すデータが表示されている。
なるほど、1973年時期よりも今の方が低いようだ。
日本バブルが始まったのが1980年代後半であるが、それ以前の水準にまで落ち込んでしまったということである。
先進国の仲間入りを果たしたのは1964年であるため、今も先進国と言えなくはない。
だが、順調に年々下がっていっている貨幣価値を考えると、日本はすでに先進国ではなく後進国の仲間であるという認識をした方が適切である。
戦争状態になっているロシアよりも貨幣価値が低いので、いつの間に日本は戦争をしていたのかと不思議に思うほどだ。
また、人口も順調に減少していっている。
2023年も2024年も80万人も減った。
2055年になると日本人口は1億人未満になるだろうと言われている。
1950年代は高齢者1人に12人で支えていた。
2024年は2人で、2055年では1人で1人を支えることになる。
こんな状況で企業が何とかできるはずもない。
お金があるところは何とかできるかもしれないが、大半はお金がない。
そんなカツアゲみたいなことをしても、ないものはないのである。
ちなみに、このような事態を作った国会議員はどうなのだろうか?
国会議員の給与が気になったので調べてみると、「国会議員の去年の所得公開 平均2530万円 最多は7億4679万円」という面白い記事が出てきた。
7億!
そんなお金があれば、社会保険料の上昇率を下げることができたのではないか?と思う。
国会で寝てばかりいるし、ゲームしているし、登院拒否をしている人もいる。
登院しない確たる理由がないのなら議員資格をはく奪してもいいのではないか、と思う。
それに、そもそもそんなに議員数がいるのかどうかも怪しい。
衆議院465名
参議院248名
合計すると、713名である。
アメリカはどうかというと
上院100名
下院435名
合計すると、535名である。
国土も国力もアメリカの方が上である。
なのに、178名も多い。
寝て過ごせるくらいなら、不要なのではないか?と思う。
そもそもリタリア時期が早すぎではないか?
一方で私たちの意識も変革すべき時が来たように思う。
そもそも65歳でリタイアというのは、早すぎやしないか?
私は不登校をして1年間何もしなかった経験から言えるのだが、本当に死ねる。
暇は人を殺す、と聞いてことがあるが、本当にその通りだ。
Fireした人は不幸であることが多い、という研究結果があるが、それは暇すぎることが大きく関係している。
私は今年40歳となる。
40歳は初老である。
子どもの頃の初老といえば、かなり年老いた印象だった。
手塚治虫は人間の一生を絵にしているが、その絵を見ても正しく40歳はシルバー世代の少し前である。
では、今はどうだろうか?
85年世代である私たちは70歳になっても元気だろう。
年代によって健康寿命は変化するはずだが、65歳でリタイアするなんて早すぎる。
せいぜい2年だ。
それ以上は暇すぎて何をしたらいいのかも分からない。
だから、私は社会復帰できた。
だが、高齢であればあるほど認知に障害が出てきてしまう。
2年も暇に毒されてしまっては健康寿命が短くなってしまうのだ。
健康寿命を延ばすためにも、ある程度プレッシャーやストレスのある生活をすべきなのだ。
まとめ
話が色んな方向に飛んだコラムであった。
ある経営者は、3年で3~5億いくのが当たり前でそれ以下はポンコツである証拠だ、と仰っていた。
こう考えると、日本を支えられない私たち中小企業もまた努力不足であると考えることができる。
とはいえ、今日本国は危機に瀕している。
この危機に対してどこかにだけ重点を置いてしまうと、ひずみが起きてしまう。
日本国の危機は日本国に住まう全ての責任であり、義務であると思う。
私はシステム開発企業として、日本企業を支援することで働き方の課題や採用課題、新規事業創出、利益率の改善などを手伝っていきたいと考えている。
この取り組みの中でこそ日本をより安全な国にできると信じている。
今回のコラムはここまで。
このコラムが何か気づきや学びになればシェアをしていただけると嬉しい。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。
そういえば、ドイツ人の方が日本に来てラーメンを食べているというヤフーニュースを見た。
ドイツで食べると4倍も高いらしい。
どうも日本で提供される外食はクオリティの割に安すぎるそうだ。
もしそうならインバウンドが盛んな地域なら、今の2倍・3倍ににしても安いし適切な価格設定だと思っていただけるのではないか?とふと思った。
ラーメン屋さんは食券システムだから、もしそうしたら日本人は食べれなくなっちゃうけど・・・