COLUMN コラム

2025.04.14
DXサービスの導入は企業を殺す

DXサービスの導入は企業を殺す

デジタル化推進の落とし穴!DX・ITサービス導入が企業の生命力を奪う理由とは。DX・ITサービスの実態と企業が陥りやすい危険性について解説します。

DXサービスやITサービスの導入は、企業の生命力を奪う

もう面倒なので、DXサービスとITサービスはITサービスとまとめる。

「〇〇で簡単DX」とか誇大広告もよいところだ。

何故広告のポリシーに引っかからないのか謎である。

「〇〇を塗るだけでシワ改善」と同じレベルである。

さて、そんなITサービスだが、やればやるほど企業の生命力を奪うのだ。

生命力。

資本力や人件費、人材が持つリソース。

これら全てが生命力である。

これらを奪うのだ。

そもそもITサービスで使われる文言として、効率性をよく挙げている。

では、効率的になったのか?という話である。

アンケートを取ると効率的になったと答えるのだが、実際に効率的になったのかどうか怪しい。

すごく分かりやすく話をすると、効率的になったのであれば、何故人手不足が解消されないのだろうか?

たとえば今まで10日かけていた作業が10分になったとする。

すると、10日分のリソースが空くわけだ。

こういった事例がいくつもあれば、人手不足で苦しむことなんてあるだろうか?

ITサービスを追加すればするほど矛盾が発生する

ITサービスを導入すればするほど、なぜか業務が増えるという矛盾が発生する。

ITサービスは、手入力や手作業が発生するリスクがある。

特にクラウドサービスはその傾向に強い。

正直に言うが、IT化において効率化以外は効率化を目的としていない。

  • クラウドサービスの導入
  • ノーコードやローコードの導入
  • 生成AIの導入
  • 電子化(デジタル化)の導入

これらは効率化を主目的としておらず、副次的に効率化を達成するだけである。

そのため、非効率な業務が発生する可能性すらある。

クラウドサービスではどうか?

たとえばクラウドサービスで見てみよう。

入力することで情報の一元化ができるので、チーム内での共有や情報へのアクセスがしやすい。

こういうメリットがある。

しかし、入力する手間が発生するため、こういったサービスが増えれば増えるほど、ちょこちょこ発生した手間に忙殺される可能性がある。

また、情報へのアクセスがしやすい、共有がしやすいという利点もあるが、探すのが面倒だったり探せなかったりするデメリットもある。

情報へアクセスするだけで何時間もかかってしまった、という話はよく聞く。

ノーコードやローコードではどうか?

次にノーコードやローコードだが、これもクラウドサービスと同じだ。

管理するアプリを自分で作れるし、各クラウドサービスへのAPIが用意されている場合は情報の集約化もしやすいという利点はある。

しかし、アプリを作るなんて難しすぎるし、APIを扱うのも難しい。

受託して開発する仕事があることから自分たちで簡単にできると思い込むのは危険だ。

ITサービスを入れると非効率になる

生成AIや電子化については割愛する。

結論として、ITサービスはそもそも効率化を意識していない。

そのため、ITサービスを入れれば入れるほど会社は非効率になっていくのだ。

このように言うと、効率化するITサービスもあると言われそうだ。

確かに、効率化を意識しているサービスもある。

たとえば日程調整サービスは確実に効率化を意識している。

こういった効率化を意識しているサービスであればよいが、多くは意識していない。

営業支援サービスやCRM、生産管理システムなど多くのシステムは、情報の集約化や情報へのアクセスのしやすさ、または活用の利便性向上などを目的とする。

つまり、効率性の向上が主目的ではない、ということだ。

ここが重要なのだ。

ITサービスだけが悪いわけではない

ここまで「ITサービスの導入をすればするほど非効率になるので、ITサービスの導入をするな」みたいな説明をしてきたが、一転して私たちにも問題があることについて述べたい。

どういうことかというと、私たちのパソコンスキルが低すぎることが原因でもある、ということだ。

デジタル技術は進歩し続ける。

そんな中、私たちが「パソコン苦手」と言っても許される。

このような社会だからこそデジタルスキルの獲得にどうしても一生懸命になれない。

だから、入力に時間がかかるし情報を探すのも大変な思いをする。

生成AIにその部分を補ってもらおうと考える人が増え、そういったサービスもできてきている。

しかし、結局デジタルスキルがないから生成AIを使ったサービスも使えない。

悪循環である。

昔パソコンが出た時、「これからの時代はパソコンの時代」と言われた。

今生成AIが出て、「これからの時代はAIの時代」と進化した。

にもかかわらず、私たちは未だにパソコンを使えない時代に生きているのだ。

これでは、ITサービスを入れても使いこなせないのは当たり前である。

まず私たちはITサービスを当たり前に使えるパソコンスキルの獲得を行うべきなのだ。

まとめ~ITという飛び道具の前に足元から~

野球をしたことがない人がいきなり「ホームランを打ちたい」「大谷翔平みたいになりたい」と言っていたら、どう思うだろうか?

まずは素振りやトレーニングなどの基礎的な練習をやれよ、と思うだろう。

私もそうだが、自分の専門分野については「基礎が大事」と伝えることができる。

しかし、専門外になると急に飛び道具や裏技を求め始める。

何か簡単にホームランを打てるコツはないのか?と求め始める。

しかし、世の中はそんなに甘くない。

やっぱりコツコツとやるのが大事なのだ。

私は営業が苦手で、どうしても裏技を求めてしまうので、気持ちはすごく分かる。

だからこそ、是非皆さんもパソコンスキルの向上からやってみてはいかがだろうか。

遠回りかもしれないが、全体的な業務レベルの向上に繋がるので、オススメである。

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